三段伸縮警棒ALA-16インチ
軽量で丈夫な7075アルミ合金は、今ではASP社を始めとして多くのメーカーが警棒にも
使用しています。
シャフトの部分を全てアルミ合金だけで作り上げたALA-16インチ警棒の曲げ強度560kgで、この値と焼き入れを行っていない鉄で出来たNS警棒の曲げ強度とを比べるとアルミ合金の方が高い数値を叩き出します。
数値だけを比較すると軽くて丈夫なアルミ合金の良さが目立ちますが、警棒としての機能を重視すると違った見解も出てきます。
まずアルミ合金だけで出来た警棒を使って剣道の有段者にブロックを力一杯叩いて検証した結果は以下の通りです。
1.軽いので取扱易い。
2.力の限り何度もブロックに叩きつけてもアルミ合金の警棒が折れたり曲がったりすることはありませんでした。
3.ブロックに当たった個所は僅かに砂が欠けるだけで、ブロックを破損することはほぼ不可能でした。
これに対して鉄の警棒でブロックを叩いた場合、警棒は簡単に曲がってしまいますが、焼き入れを行っていないので折れることはありません。
曲がったままでも叩き続けるとブロックはほんの数発で破壊出来てしまいます。
これは相手が人間であることを想定した場合、手首の骨にヒビを入れたり骨を折ったりすることも容易だと考えられます。
アルミ合金の警棒で何発もブロックを叩いていると簡単に折れるものと思っていましたが、以外にも高い強度に感心した次第です。
しかしながら如何せん破壊力がありません。手首を軸にした回転運動で得られる運動エネルギーは慣性モーメントと角速度の2乗に比例します。
あまりにも軽い質量のアルミ合金だけでは大きなトルクが得られない為に、破壊力が得られません。
その対策として、先端だけには重い質量を持つ鉄を使用することで破壊力を増す手法が使われます。
このことは同時に鉄だけで出来た警棒の重量を大きく軽減する事にも繋がります。
先端に4040鋼を使用したASP社のエアーウエイトや先端に4130鋼を使用したALSのバトンなどは軽量でありながら破壊力を併せ持つ警棒として挙げられます。
アルミ合金だけで出来た警棒は破壊力が無い為、実用的ではありません。
当然のことですが、海外のセキュリティショーやマーケットでこのような警棒を見かけることもまずありません。
例えば厚手の服を着込んでいる身体の大きな外人に対峙する時、この警棒で何発叩いても全く効果が得られないことは容易に想像出来ますよね。
結論としてALAの警棒は威嚇用の警棒としてであればお勧めします。
グリップは(ソフトグリップ・ラバーグリップ)の2種類から選択して下さい。
Anti-bend test(曲げ加重テスト)は560kg
長さ:最長41.5cm 最短17.5cm
重量:ソフトグリップ 170g /ラバーグリップ 190g
キャリングケースが付いてます。(サービス)
SGS 試験データ1
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(ご使用に際しては以下の注意事項にお気をつけ下さい)
★製品の特性上、警棒を家から持ち出し街中で携帯することは軽犯罪法に触れる恐れがあります。お取り扱いには十分ご注意下さい。